乱用防止で効能取り下げへ」
「うつ病などの治療薬として承認されている向精神薬「リタリン」
(塩酸メチルフェニデート)による薬物依存が多数発生しているとして、
製造販売元のノバルティスファーマ社(東京都港区)は20日、
うつ病についての効能効果を取り下げる方針を固めた。
近く薬事法に基づき厚生労働省に取り下げ申請する。
・・・(中略)・・・
取り下げが認められれば、うつ病患者への処方は医療保険が適用されなくなる。
その後も保険外診療での処方は医師の裁量で可能だが、
効能を外すことで安易な処方を食い止める狙いがある。・・・」
asahi.com 2007年09月21日
今日の朝日新聞からの記事です。
個人的な意見としては、とても良かったのではないかと思います。
妻の入院中の「薬物依存」のミーティングなんかでも、
「リタリン」による人がとても多く(というか、多数)、
私たちの主治医も当然使用はしていません。
クリニックには「リタリン」の記事が貼ってあります(危険な薬として)。
「リタリン」による薬物依存のドキュメンタリー番組も最近ありました。
ナルコレプシー、子どもの注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療では
必要な薬かもしれませんが、
(すいません、こちらは良く解りませんので・・・)
うつ病に関しては、自覚症状に基づいた診断のため、誤った処方が
起こりやすいとの事。つい先日も、新宿区のクリニックが、
不適切な処方で通院者が薬物依存になった疑いがあるとして、
医療法にもとづいて検査が行われたばかりです。
多分「リタリン」を服用されていらっしゃる方もいると思います。
医師の指示通り、決められた量を服用していれば問題がないのかもしれません。
薬の良し悪しは様々な意見があると思いますが、
少なくとも、覚醒効果、強い依存性を伴う薬であることはとても危険なことだと思います。
(他の薬も多少依存性はあると思いますが・・・。)
覚せい剤の変わりに乱用している人もいます。
うつ病の治療に薬はとても重要です。
薬を服用し、症状が悪くなったのであれば、薬の意味がありません。
依存から抜けるのは容易なことではないと思います。
私の妻も「リタリン」ではないですが、薬物依存になりましたので良く解っているつもりです。
もしかしたら、お金を払えば処方してくれる病院があるかもしれません。
ネットなんかでも取引されていたりします。
でも、良く考えてみましょう。(特にご家族の方!)
今後のことを考えて、「リタリン」に依存していると思う方は、
この機会に何としてでも依存症を治したほうが良いと思います。
「リタリン」は世界60カ国以上で販売されていますが、
うつ病に使用しているのは日本だけです・・・。